『青の祓魔師』(あおのエクソシスト)は、加藤和恵による日本の漫画作品。『ジャンプスクエア』(集英社)にて、2009年5月号から連載中。略称は「青エク」
概要
『ジャンプスクエア』2008年9月号に掲載された読み切り「深山鶯邸事件」(みやまうぐいすていじけん)を原案としたダーク・ファンタジー。学園漫画の要素も盛り込まれている。
2011年9月現在、1巻から7巻の累計部数は700万部[2]。テレビアニメ放送に伴い、原作単行本の初版発行部数が1年足らずで7倍以上になるという、爆発的な伸びを見せた[3]。
2011年4月より10月までテレビアニメが放送され、最終回終了後には映画化が発表された(詳細は青の祓魔師 (アニメ)を参照)。
あらすじ
主人公・奥村燐は修道院で暮らす少年。同じ修道院に住み、有名高校へと進学する双子の弟・雪男とは違い、高校にも行かず、就職先までもが見つからずにいた。そんなある日、喧嘩相手の不良に起こった異変と同時に、燐は「悪魔」の存在を、そして自らが魔神(サタン)の息子であることを知る。
燐の養父であり祓魔師の藤本獅郎は、サタンから燐を守るために戦い、命を落とした。獅郎の死を経た燐は、サタンを倒すべく祓魔師(エクソシスト)になることを決意する。
登場人物
主要人物
奥村 燐(おくむら りん)














明陀宗
- 勝呂 達磨(すぐろ たつま)
- 声 - 稲垣隆史
- 明陀宗頭首。17代目座主であり、大僧正。竜士の父。騎士團には所属しておらず、祓魔師の称号も持っていない。当主らしかぬ行動と放蕩ぶりに不信感を抱く者も多く、陰で生臭坊主と呼ばれている。獅郎からは「救いようのないお人好し」と言われている。
- 「青い夜」の日、明陀宗座主が代々使役する使い魔・伽樓羅と、不浄王にまつわる秘密を父から受け継ぐ。それらを自分の代で断ち、絶対に次の世代には継がせないと誓っており、周りからずっと遠ざけていた。
- 藤堂の暗躍により自身も密かに行動を起こし、降魔堂にて戦うが、不浄王復活を許してしまい、自身も重傷を負わされる。その後駆けつけた竜士に、不本意ながら伽樓羅を託す。
- 勝呂 虎子(すぐろ とらこ)
- 竜士の母。虎屋旅館の女将として、立ち行かなくなった寺の経営を陰から支えてきた。
- 志摩 八百造(しま やおぞう)
- 京都出張所所長。上一級仏教系祓魔師。取得称号は騎士・詠唱騎士。僧位は僧正。廉造ら五男二女の父。53歳。8月10日生まれ。血液型A型。身長177cm、体重62kg。
- 不浄王の右目を守ろうとして、魔障を受けている。硬派で実直な性格。妻には頭が上がらないらしい。
- 志摩 柔造(しま じゅうぞう)
- 京都出張所祓魔一番隊隊長。上二級仏教系祓魔師。取得称号は騎士・詠唱騎士。25歳。2月5日生まれ。血液型O型。身長178cm、体重70kg。
- 八百造の次男で、長男が死亡したため志摩家の跡継ぎとなった。短気だが熱血な性格。子供が大好きで面倒見が良い。女性からはよくモテるようである。
- 髪型以外は弟である廉造と酷似している。宝生家と犬猿の仲で、その中でも同じ祓魔塾に通っていた幼馴染の蝮とは極めて仲が悪い。しかし誰よりも寺の事を想う蝮を認めており、蝮が不浄王の右目を盗んだ際は誰よりも動揺し引きとめようとていた。
- 志摩 金造(しま きんぞう)
- 八百造の四男。京都出張所警邏二番隊隊員。中二級仏教系祓魔師。取得称号は騎士・詠唱騎士。20歳。11月17日生まれ。血液型O型。身長175cm、体重60kg。
- 金髪が特徴。髪型以外は兄柔造同様廉造と酷似している。髪の毛が若干長めで、両サイドの髪(耳の上あたり)にヘアピンをつけている。祓魔師である一方で、バンドのボーカルも努めている。喧嘩っ早く、廉造とは正反対のかなり気性の荒い人物。柔造曰く「ドアホ」であり、竜士に言わせてみれば頭の出来は廉造とおっつかっつの馬鹿らしい。
- 宝生 蟒(ほうじょう うわばみ)
- 京都出張所深部部長。上一級仏教系祓魔師。僧位は僧正。
- 宝生 蝮(ほうじょう まむし)
- 蟒の長女。京都出張所深部一番隊隊長。中一級仏教系祓魔師。取得称号は手騎士・詠唱騎士。24歳。6月4日生まれ。血液型A型。身長164cm、体重48kg。
- 志摩家と犬猿の仲で、その中でも同じ祓魔塾に通っていた幼馴染の柔造とは極めて仲が悪い。蛇(ナーガ)が大好きだが、そのせいで友達が出来にくいのが悩みらしい。
- 明陀宗が正十字騎士團に吸収されて以来、達磨の行動に疑問を抱いており、「不浄王の目」の存在を知ってからは、メフィストや明陀の秘密について独自に調査をしていた。結果、明陀を守るため騎士團に所属すると決断した達磨や八百造、自分の父親までをも「明陀を正十字に売った裏切り者」と歪んだ方向に結論づけた。祓魔塾時代の師だった藤堂にそこをつけ込まれてしまい、不浄王の右目を「もっと安全な場所に封印する」という理由で盗み出してしまう。藤堂と共に降魔堂に逃亡したが、不必要と判断され始末されかけ、駆けつけた達磨によって免れた。
- 宝生 錦(ほうじょう にしき)、宝生 青(ほうじょう あお)
- 蟒の娘で、蝮の妹たち。京都出張所の深部を守る職務に就いている。姉同様、志摩家とは犬猿の仲で、外見も酷似している。
その他の人物
- 朴 朔子(ぱく のりこ)
- 声 - 高梁碧
- 出雲の唯一の友人にして、彼女の最大の理解者。16歳。5月21日生まれ。血液型B型。身長159cm、体重47kg。
- おおらかで優しい性格の持ち主。本人は元々悪魔についての知識がなく、出雲に連れられ祓魔塾に入るも、周囲についていけず途中で塾を辞める。現在は高校のみ通いながら出雲やしえみと交流している。夏休みには実家に帰った。
- 白鳥 零二(しらとり れいじ)
- 声 - 伊藤健太郎
- 鳩の足を切って遊んでいた不良グループのリーダー。燐が面接に行く途中、悪魔に憑依された姿で現れ彼を襲うが、獅郎に倒された。
- アニメでは腐の王アスタロトに憑依され、獅郎に一度祓われた後再度憑依され、大型トラックで修道院を襲撃するが、獅郎に祓われた。
- 悪魔
-
- サタン(青焔魔、魔神)
- 声 - 藤原啓治
- 虚無界に住む悪魔の創造主。燐の実の父親。物質界を手に入れることを目的とし、たびたび物質界に来ては人間に取り憑いている。しかし物質界にはサタンの憑依に対応しうる物質が存在しないため、一度取り憑かれると人間は体が持たず、すぐに崩壊してしまう。
- 悪魔でありながら物質界に存在できる燐を求め、唯一自分の憑依に耐え得る獅郎に取り憑き「虚無界の門」で燐を虚無界へと連れ去ろうとする。正気を取り戻した獅郎が自決を図ったため、すぐさま獅郎の身体から離れ、虚無界へと去った。
- アマイモン(甘毳)
- 声 - 柿原徹也
- 八候王の一人。「地の王」の名を冠する悪魔。大地にまつわる悪魔たちを統べる首領で、地震を発生させる能力を持つ。呼称は時代や国、信仰によって千差万別にあり、神として崇められる地域も存在する。メフィストを「兄上」と呼ぶ弟であり、彼と同じくサタンの息子の一人と思われる。
- 現在は人間の男性に憑依している。真意の見えない言動と無表情が特徴的であり、サタンの息子である燐に興味を持っている。鬼(ゴブリン)のベヒモス(声 - 西健亮)をペットとして連れている。メフィストから無限の鍵を預かり、虚無界と物質界を行き来している。
- 不浄王(ふじょうおう)
- 約150年前、江戸時代の日本に現れた上級悪魔。「腐の王」アスタロトの眷属。熱病や疫病を蔓延させ、4万人以上の犠牲者を出したという。明陀宗では「明陀の祖・不角が降魔剣・倶利伽羅で降伏し、その際にこの世に残った右目を明陀が代々封印している」とされてきた。
- 不浄王の目は実際には「右目」と「左目」の2つあり、このことは明陀宗の中でも僧正位以上にのみ伝わる秘密であった。左目は正十字騎士團日本支部最深部に、右目は京都出張所深部に封印されていた。目だけでも強力な瘴気を発し、非常に危険。伝説では、右目と左目が揃う時より強毒な新型の瘴気を生み出すという。
- 真実は座主のみが知る秘密であった。安政5年、不角は伽樓羅の憑依した魔剣・倶利伽羅と契約し不浄王と戦ったが、急所の心臓を2つに分け封印することで仮死状態にするに留まった。以来、不角の子孫である代々の座主は、この秘密を代価に伽樓羅を使い魔として使役し、仮死状態の不浄王を降魔堂の地下に炎で封じてきたが、両目を手にした藤堂によって復活した。
- 使い魔 [編集]
- クロ
- 声 - 高垣彩陽
- 獅郎の使い魔だった猫又(ケット・シー)。正十字学園南裏門の元門番。好物は獅郎特製のまたたび酒とすき焼き。一人称は「おれ」。121歳。
- 元はある地方の養蚕の守り神であったが、時代と共に養蚕が廃れ、その祠が取り壊されようとしたため、怒り狂っていた。そこを獅郎がなだめ、その後彼と使い魔としての契約を結び門番となり、彼にとても懐いていた。しかし獅郎の死後、門の警備員達の会話から獅郎の死を聞き、それを受け入れられず暴走する。燐の説得で獅郎の死を受け入れた後は門番の任を解かれ、書類上は燐の使い魔として共に生活するようになった。普段は普通の猫の大きさだが、巨大化し、背中に人を乗せる事ができる。
- ニーちゃん
- 声 - 東山奈央
- しえみの使い魔。緑男(グリーンマン)の幼生。
- 手に乗るほど小さく、頭に葉の帽子を被っている。身体からあらゆる植物を出すことができ、それによって治療や支援行動を行う。
- ミケ&ウケ[注 6]
- 声 - 井上剛(ミケ)、西健亮(ウケ)
- 出雲の使い魔。二体の白狐。首の巻き布にはそれぞれ「御饌津」「保食」と書かれている。
- 召喚時の呼び掛けは「稲荷神に恐み恐み白す 為す所の願いとして成就せずということなし」。片方だけを呼び出したこともあり、その時に唱えた言葉は「保食神よ 成出給え」。
- 伽樓羅(カルラ)
- 赤い炎を纏う、火属性の鳥の悪魔。朱雀(スザク)、不死鳥(フェニックス)とも呼ばれる。契約者の「秘密」を代価として、明陀宗座主が代々使役していた。
- 烏枢沙摩(ウチシュマー)
- 火属性の上級悪魔。火天(アグニ)。明陀宗の僧正に仕えている。
- 用語
- 物質界(アッシャー)・虚無界(ゲヘナ)
- 作中の世界は、2つの次元が合わせ鏡のように存在している。物質界は人間が住む世界で、基本的には現実世界と同じ。虚無界は悪魔が棲む世界。本来はお互い干渉することはできないが、悪魔たちは物質界に存在する物質に憑依することで干渉してくる。
- 魔障(ましょう)
- 悪魔から受ける傷や病のこと。これを一度でも受けると、悪魔が見えるようになる。したがって、祓魔師になるためには必ず魔障を受ける必要がある。
- 青い夜(あおいよる)
- 16年前、サタンが世界中の有力な聖職者(祓魔師)たちを大量虐殺した事件。事件の名は、犠牲者たちが青い炎を発しながら流血し亡くなったことに由来する。明陀宗では、当時の座主である竜士の祖父や、志摩家の長兄、子猫丸の父など大量の僧侶が犠牲となった。
- 天空の庭(アマハラのにわ)
- 祖母が、幼い頃のしえみによく聞かせていた地名。話によれば、「世界中の全ての草花がそこに集まっている」場所らしい。架空のお話に過ぎないものと思われるが、しえみはその存在を信じており、また最終的な目的地としている様子。死んだ祖母のことを「先に天空の庭に行ったんだわ」と形容するなど、一種の天国のような捉え方をしている風でもある。
- 祓魔師
- 祓魔師(エクソシスト/ふつまし)
- 悪魔に対抗する技術を持ち、「悪魔払い(エクソシズム)」を行う者たち。地域や宗派によって様式は異なる。戦闘は基本的にパーティを組んで行う。
- 正十字騎士團においては、「称号(マイスター)」を取得することで祓魔師として認定される。階級は上から上一級・上二級・中一級・中二級・下一級・下二級。上一級のさらに上の名誉称号として「名誉騎士(キャンサー)」、「四大騎士(アークナイト)」、ただ一人にのみ与えられる最強の称号「聖騎士(パラディン)」がある。
- 祓魔師を志望する者は、まず「祓魔塾生(ペイジ)」として祓魔の基礎を学ぶ。その後、認定試験に合格すると「候補生(エクスワイア[注 7])」となり、より専門的な実践訓練を受ける。
- 称号(マイスター)
- 祓魔師に必要な技術の資格。5つ存在し、1つでも得られれば祓魔師として認定される。取得した称号によって戦い方は異なる。称号は以下の通り。
- 騎士(ナイト) - 刀剣で戦う。シュラやアーサーのように魔剣を扱う者もいる。明陀宗の騎士は刀剣ではなく錫杖を得物としている。
- 竜騎士(ドラグーン) - 銃火器で戦う。拳銃・機関銃・火炎放射器など様々な武器を扱う。聖水を併用することも多い。
- 手騎士(テイマー) - 使い魔を使役して戦う。魔法円・魔法陣と己の血により悪魔を召喚し、操る。天性の才能が必要とされ、絶対数は少ない。悪魔は弱い者には従わず、自信をなくした者には襲いかかることもあるため、精神力が必要となる。
- 詠唱騎士(アリア) - 聖書や経典を唱えて戦う。大抵の悪魔に存在する「致死節(ちしせつ)」という死に至る言葉や文節を掌握し、詠唱する。詠唱中は無防備になるため、他の祓魔師の援護が必要。
- 医工騎士(ドクター) - 医療を担う。通常の医術に加え、魔障に対する専門的知識を持つ。直接戦闘には加わらないが、魔障の危険度は通常の怪我や病気とは比べものにならないため、重要な役割を持つ。
- 正十字学園(せいじゅうじがくえん)
- 東京・正十字学園町にある、あらゆる学業施設が集約された名門私立校。燐や雪男たちは高等部に通っている。全寮制。理事長・メフィストの力によって、中級以上の悪魔の出入りを防ぐ結界が張られている。地下には正十字騎士團日本支部の基地が所在する。
- 正十字騎士團(せいじゅうじきしだん)
- あらゆる宗教の祓魔師が集まる世界組織。本部はヴァチカンにあり、サン・ピエルパオロ大聖堂の地下に所在。二千年以上の歴史を持つという。
- 京都出張所
- 京都市にある正十字騎士團日本支部の出張所。構成員の多くは明陀宗の者である。
- 明陀宗(みょうだしゅう)
- 正式名称は「明王陀羅尼宗(みょうおうだらにしゅう)」。仏教系宗派の中でも特殊で、魔を祓うことに特化した祓魔師集団。「青い夜」で大量の僧侶が死亡したことから「祟り寺」と恐れられるようになり、信徒の減少・財政難で存続の危機に陥ったことから、10年前より正十字騎士團に所属することとなった。
- 不角が開祖であり、降魔剣「倶利伽羅」を本尊とする。総本山は洛北の金剛深山にある不動峯寺。世襲制の組織体制をとっており、不角の子孫である勝呂家が座主血統、志摩家・宝生家・三輪家などが僧正血統。不角は伽樓羅の憑依した魔剣・倶利伽羅で不浄王を鎮めたが、2つの目(不浄王の心臓)がこの世に残ったため、これを封印するのを使命としてきた。
- 悪魔
- 虚無界の住人達。物質界においては、生物・無生物問わず様々な物質に憑依して活動する。憑依対象としては、自分と似た性質のものに惹かれる。性質は基本的に邪悪であるが、人間と共存したり、契約によって人間に益をもたらす者もいる。人間が悪魔への対抗策を得てきたのも悪魔から学ぶことによってであり、作中世界における「魔法」は悪魔の力によるものである。強さによる階級が存在し、特定の「王」に属する性質を持つものが多い。
- 八候王(バール)
- 詳細は不明だが、「地の王」アマイモンがその一人であることから、「腐の王」アスタロト、「水の王」エギュン、「氣の王」アザゼル、「蟲の王」ベルゼブブ、「火の王」イブリース及び他2名の悪魔の総称と思われる。
- 虚無界の門(ゲヘナゲート)
- 虚無界へと繋がる門。門そのものが悪魔であり、サタンだけが召喚できる。媒質となる血の質と量によって、門の大きさや外観・能力が変化する。
- 鬼(ゴブリン)
- 「地の王」アマイモンの眷属。鼠や土竜などの小動物に憑依する悪魔。いたずら程度の魔力を持つ。動物の腐った血の臭いを嗅ぐと興奮し、狂暴化する。また牛乳が好物らしい。サイズは個体によって様々で、手の平サイズの者から人間を超えるほど巨大な者もいる。女王や王を中心としたコロニーを築いている場合が多い。土地や地域によって何百と種族が存在し、小鬼(ホブゴブリン)もその一種。
- 山魅(デックアルプ)
- 「地の王」アマイモンの眷属。草木に憑依する悪魔。基本的に力は弱いが、稀に人の心に取り入り凶悪化する例もある。
- 魍魎(コールタール)
- 「腐の王」アスタロトの眷属。菌類に憑依する悪魔で、悪魔の中では最下級に位置する。暗闇と湿気のある場所、根暗な人間に群がる性質があり、大量に群れると質が悪いらしい。
- 蝦蟇(リーパー)
- 「水の王」エギュンの眷属。蛙に憑依する悪魔。基本的には大人しいが、心に弱みを持つ者には容赦なく襲いかかる。
- 白狐(ビャッコ)
- 神使として狐に憑依する悪魔。本来は食物や農耕の守り神。
- 土塊(ゴーレム)
- 「地の王」アマイモンの眷属。泥人形に憑依する悪魔。
- 緑男(グリーンマン)
- 土塊に植物が生えた状態の悪魔。体内から植物を生成できる能力を持つ。基本的に大人しい悪魔で、能力によっては中級悪魔でもある。
- 雪男(スノーマン)
- 土塊に雪が付着した状態の悪魔。
- 囀石(バリヨン)
- 「地の王」アマイモンの眷属。石や岩に憑依する悪魔。奇声を上げる以外、基本的に動かない。持ち上げたりすると重くなる。古く強力なものだと人の背中に跳ねて飛び乗り、重くのしかかる個体もある。
- 屍(グール)
- 「腐の王」アスタロトの眷属。人や動物の死体に憑依する悪魔。土葬を行う国や地域に見られ、現在の日本で目にすることは稀である。その国々の習慣や信仰の違いなどで祓い方が異なる。屍人(ゾンビ)とは別の悪魔。
- 霊(ゴースト)
- 「氣の王」アザゼルの眷属。死体から気化した物質に憑依する悪魔。その人物の生前の感情を残すものが多い。屍同様、祓い方は死体の信仰や状況によって異なる。
- 猫又(ケット・シー)
- 猫に憑依する悪魔。日本のものは尾が二又に分かれている。
- 屍番犬(ナベリウス)
- 「腐の王」アスタロトの眷属。屍を繋ぎあわせ、対・悪魔戦闘用に人工的に造り出された悪魔。現在では新たに造り出すことは倫理的にも禁忌とされており、その技術も固く封印されている。
- 個体により形状は様々であるが、総じて死体を繋ぎ合わせたようなグロテスクな見た目をしている。彼らの体液・また魔障は、生物の皮膚を短時間で壊死させる強烈な作用を持ち、すぐに手当てをしなければ命にかかわる程である。非常に凶暴だが、ある程度の知性はある模様。暗闇を好み、暗い場所では活発化する。
- 虫豸(チューチ)
- 「蟲の王」ベルゼブブの眷属。小さな虫に憑依する悪魔。集団で血を吸ったり、死体の肉を食らう。
- 化燈籠(ペグランタン)
- 「火の王」イブリースの眷属。照明器具に憑依する悪魔。火が灯ると動き、その火が消えるか夜が明けると動かなくなる。また、生物を食して燃料にしており、特に女性が好物。
- 蛇(ナーガ)
- 「地の王」アマイモンの眷属。蛇に憑依する悪魔。明蛇宗が操る。
- 幽霊列車(ファントムトレイン)
- 列車に憑依する悪魔。人気のない駅のホームで電車を待っていると、どこからともなく現れて魂を奪い走り去り、そのまま虚無界へと連れ去ってしまう。
- 火蜥蜴(サラマンダー)
- 「火の王」イブリースの眷属。不浄王討伐の際に召喚された。
- 道具
-
- 魔剣(まけん)
- 悪魔が憑依した剣。燐の「倶利伽羅」、アーサーの「カリバーン」、シュラの持つ剣など。使い魔の場合と同様、契約が必要となる。
- 降魔剣(こうまけん)
- 倶利伽羅(クリカラ)の別名を持つ、古から伝わる魔剣。明陀宗の本尊だった。藤堂によれば、明陀の祖・不角は火の悪魔・伽樓羅の憑依したこの魔剣と契約し不浄王と戦ったが、不浄王を鎮めた際に伽樓羅は剣から去ったという。燐と雪男が生まれる少し前、不動峯寺に現れた獅郎が達磨から手に入れた。
- この剣には、メフィストによって燐の炎が移植され、鞘によって封印されている。メフィスト曰く「炎の源である悪魔の心臓」を封印したという。アマイモンによれば、刃の部分が虚無界につながる小さな入口で、鞘がその扉の役割を果たしている。刀を抜けば燐は悪魔の状態となり、再び鞘に戻せば尻尾や牙が残るものの人間に戻る。獅郎亡き後は燐が肌身離さず持ち歩いており、戦闘時に武器として用いている。ただし刀を抜けば、青い炎が抑えられなくなる。
- 鍵(かぎ)
- 正十字学園内では様々な鍵を必要とする。その鍵はいずれも貴重なものである。如何なる物も如何なる場所に隠すことができる特殊な鍵「神隠しの鍵」や、目的地へとすぐさま繋がる鍵など、その種類・用途は様々である。また、祓魔師の称号を持つ者のみが所持できる鍵もある。
- 錫杖(キリク)
- 明陀宗の祓魔師が使用している棒状の武器。普通の棒術のように使うときもあれば、使い魔の加護を受け、特殊な力を宿す時もある。特に志摩家がよく手にしている。廉造は分解して制服の下の専用ホルダーにいれ、常に持ち歩いている。
Tidak ada komentar:
Posting Komentar